[ 2F ] Azuma. 【ULTRA FEED BACK GROOVE】
2F髙場です。 いつもブログをご覧いただきありがとうございます。 本日は、【Azuma.】より 新作アイテムが入荷致しましたのでご紹介いたします。 今シーズンのテーマは“THEE MICHELLE GUN ELEPHANT” あの、チバユウスケ(Vo)、アベフトシ(Gt)、クハラクズユキ(Dt)、ウエノコウジ(Ba)の4人からなる 伝説のロックバンドがテーマです。 ルックも彼らを彷彿とさせる 作りこまれた仕上がりです。 1990年代の日本のロックシーンをけん引した彼等。 フジロックのヘッドライナー、土砂降りの中での代々木公園フリーライブのほか、 多くのファンを熱狂の渦に巻き込み、2003年10月11日に幕張メッセでのライブを最後に解散した伝説的ロックバンド。 私自身、世代ではないのですが ファンの方なら誰もが知ってる あの【Mステ】でのステージのカッコ良さには胸が躍りました。 突如、出演予定であったアーティストがドタキャンしてしまい さすがのタモリさんも困惑の色を隠せない。 そんな中、【代役】としてステージに立ったのが この日、出演していた彼等である。 既に1曲「デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ」を披露していたが、 【生演奏が出来る唯一の出演者】であったことから再びステージに。 披露されたのは「ミッドナイト・クラクション・ベイビー」。 バックセットもなく、曲のタイトルやテロップも出ず、 後ろでスタッフさん達が走り回り 出演者たちは客席近くで立ち上がり、 観覧客の歓声が響くという異様な光景でありながら 画面越しでもその熱いボルテージが伝わる伝説のテイクでした。 “ULTRA FEED BACK GROOVE”をスローガンに掲げた彼等。 (意味は「すげーんだぞ、この野郎」チバユウスケ談) まさに度肝を抜かれる“すげー”ステージでした。 そんな彼らに魅了されていた一人がデザイナーの東氏です。 圧倒的なサウンドとスタイルで デザイナーの東氏自身、多大な影響を受けたバンドだといいます。 当時、アベの鋭いカッティングとチバのがなり声、 ヘヴィーに走り抜ける疾走感に夢中になり、 サウンドだけでなく、見た目に反して自然体で飾らない彼らはまさしくスターそのもの。 東氏の理想とするストレートに“カッコイイ”人物像はこの時、 彼らで形成された部分が大きいと語っています。 洋服の路を志した時より、 “いつか仕事がしたい”とその“いつか”が実現できると信じていた矢先・・・ バンド解散後の2009年7月に、 ギターのアベフトシ氏が急性硬膜外血腫により死亡。 そして、チバユウスケ氏が昨年の2023年4月に食道がんによる療養を発表。 カムバックと応援の思いも込めて、 2024AWコレクションのテーマを同バンドにすることを決意し制作をスタート。 しかし2023年11月26日、チバユウスケ氏が死亡。 「間に合わなかった・・・」 スターの死。本物の“カッコイイ”を体現してくれた唯一無二の人を無くしてしまった。 しかし、没してなお、圧倒的な爆発力と美学で周りを巻き込み、 突き抜け、走り抜けていった彼らのスタイルは 色褪せることなく東氏の中で熱く息づいていました。 彼らに魅せられ、大事な何かを受け取った僕らが 今度はその役を担い、そして次の世代に伝えていく。 喪失感の先にそんな思いがありました。 彼等から最期にまた一つ、教えていただいたのかもしれません。 昨今、ファッションに限らずカッコイイ”を見失っているように感じます。 自身の美学を捻じ曲げ、対外的で受け狙いのネタのような発表の仕方や コンプライアンスに怯え、縮こまった露出ばかりで 本質を見失い、誰かに媚びている。 本当に自分が良いと思った打ち出しが出来ているのか? そんな印象を受けます。 僕らが彼らから受け取り、信じるもの。 彼らが遺してくれたことはそんなものではないはずです。 “ULTRA FEED BACK GROOVE” デザイナー自身が本物の“カッコイイ”を見つめ直し、 作成したコレクションです。 洋服を通して彼らを思い返し、 本物の“カッコイイ”とは何か。 いま一度、考えるきっかけになれば幸いです。 敬愛するチバユウスケ氏、アベフトシ氏に捧ぐ 2024 AW COLLECTIONです。 24AH-CS-01/フーディー/¥39,600- (以下含めALL including tax) 袖のプリーツやエルボーパッチ、リベットなど、 ワークディティールを盛り込んだ一着。 ヴィンテージ感のある 微起毛加工を施したヘビーオンス裏毛を使用。 背面には本シーズンの題材であるバンドの レコードレーベルをイメージし、 作成したグラフィックプリントを施しています。 24AH-CS-02/トレーナー/¥42,900- 着古したTシャツと再構築されたディティールのダメージドッキングスウェット。 背面には今シーズンの題材でもあるバンドのアートワークをイメージし、 作成したグラフィックをプリント。 表地にはヴィンテージ感のある微起毛加工を施したヘビーオンス裏毛と カットソー部分にはヴィンテージ感ある天竺を使用。 この裾のダメージと、 Tシャツをレイヤードしているようなデザインが良い味を出している代物です。 24AH-CS-03/カットソー/¥52,800- カットソーとサーマルをレイヤードした仕様のロングカットソー。 身頃、袖を贅沢に2枚重ね、 下からサーマル生地が覗く奥深い表情の一着。 また、サイドのテープで袖と身頃をシャーリングで縮めることで、 シルエットをお好みでアレンジできます。 そのテープにもしっかりと バンドのスローガンである 「ULTRA FEED BACK GROOVE」刻まれています。 さらに、表生地には注染にて繊細なムラ染め加工を施した 細番手のダブルガーゼ天竺を使用。 着心地も抜群です。 是非、店頭にてお試しください。 皆様のご来店、心よりお待ちしております。